第63回別府大分毎日マラソン(2014/2/2) フル2レース目
エントリー決定
2013年11月3日下関海響マラソンでサブ3.5を達成。以前からサブ3.5なら別大にいけるというのは意識していたので、ゴールして友人と話をしながら出場を決める。自分には分不相応な大会かという気もしたが、参加の資格があるなら行ってみたいという思いがあった。ただ、関門の時間が下関の自分のタイムとほとんど変わらないので、今のままで走っていては最後まで走れない可能性が大きい。とにかく一度でてみたい。この時はこんなモチベーションだった。
帰宅後ランネット経由でエントリー完了。入金もすんだが、記録証を毎日新聞社に送って先方がスタートリストに載せてくれているのを確認するまではエントリーができたのかどうかわからない。最終的にスタートリストに自分の名前が挙がっているのが確認できたのは、別大のHPのスタートリストの最終更新バージョン。確定するまでうまく行っているのか不安ですこし冷や冷やした。
練習準備
課題意識とメニュー
下関までは、きちんとしたメニューは組んでいなかった。とにかく月300kmを越えることだけを目標に走っていたので、足はできてスタミナもある程度できているとは思った。完走は大丈夫だろう。ハーフのペースからしてもキロ5分は大丈夫だろう。予想外の状態にならなければサブ3.5はいけるという予定だった。実際には、後半の落ち込みが大きすぎるのとスタミナの割にスピードが出せていないのを痛感した。このままだとまた完走はできるけれども記録向上はのぞめない。今のままの走りかたでは行き詰まると思った。
いくつかの本をながめてみて、具体的にメニューが書いてあることと、その考え方や理由がかいてあるものでわかりやすかったのが金哲彦の『金哲彦のマラソン練習法が分かる本』(実業之日本社)だった。もうひとつミズノがスポーツショップにおいている「3~3.5時間切りを目指すあなたへ」というメニュー表だった。これはミズノのHPにあがっているものと同じでSWACの大角重人監修によるもの。 http://mizunorunning.jp/contents/training/sub3.html
三ヶ月かけての準備を「導入期・鍛錬期・調整期」と進めていくながれは一緒で、mizunoのほうはLSDがないとか、導入期の設定が既にある程度の走力のある人向けのメニューになっていることなど細部に違いはある。基本的にはよく似たメニューになっていた。金メニューのほうが休養と練習のメリハリがはっきりしているが、休養のとりかたがたぶん思っているよりきつい(軽めのJOG40~60分をいれるのが前提になっている)。
これを、2月2日をレース日に設定して逆算して日割りでぜんぶエクセルに書き込み、金メニューとミズノメニューをならべて様子をみながらやった。
スピード練習とスタミナ練習 それまでやったことのないきちんとタイムを管理したビルドアップやペース走、インターバルなどがメニューに入っていて、夜の歩道などでは練習が難しくなってくる。最初は手探りだったが、びんご運動公園の周回コースや、トラックなどをつかって練習を始めた。路面や交通状況に気を取られないで練習する場所は、近くにあるとラッキーだが普通はなかなかだろう。職場とびんごのトラックが近いこと、使用料も安く専用利用での制限もほとんど影響なかったことなどは幸いした。広島市の広域公園のサブトラックなどはほとんど予定が入っていて個人での利用が難しい。
最初はキロ4:15というのがとんでもないスピードだと思われたが、スピード練習で体が慣れてくるとキロ4分はコントロールして2kmくらいなら走れるようになってくる。最終的にキロ4:30での20km走が練習でできるようになった段階で、ある程度スピード練習の成果がでたのは確認できた。
スタミナ練習に関しても、漠然と距離を重ねるのではなくて、距離走なのか時間走なのか、どういう流れの中でなんのためにやっているスタミナ練習なのかを意識してやるようになったので、いままでなら漠然と距離を踏んでいたのが、しんどくても頑張るところと休むべきところのメリハリがつけられるようになった。
スケジュール管理
メニューは基本的に週6、ポイント練習は水・土・日になっているので、とにかく、まず週6でどんな形でもいいから走った形にはしようと思った。忙しくて走れないときにも2kmくらいの散歩でもいいからやっておこうと決めてこれはレース当日まで実行した。半分願掛けみたいなかんじだった。メニューの通りには力的にも仕事の都合的にも無理だったが印象としては七割くらいの達成率でできたのではないかと思う。ここは頑張りたいとおもうところが何日かあってそこを外さなかったのが自信になった。逆に今の実力での穏当なタイムの見極めもしなくてはならないことにもなった。
体のケア
月曜日は確実に休みをとった。故障の無いように、走る前後のストレッチやアップ走は十分にした。故障を招くほどの追い込みかたを知らないと言うのもあるが、怪我なくレースを迎えられたのはラッキーだった。風邪をもらわないようにするのが苦労だった。子どもがもらってくるものは防ぎきれないので、危なくなったらすぐ対応ということで乗り切ったが、本番一週間前に喉の痛みから咳にいきかけたのが一番ひやひやした。最終的にはなんとかなったが、レース最後2kmの呼吸はきつかった。神仏頼み
大山祇神社で買った曲玉を怪我よけのつもりで家の鍵につけていつもランパンの紐にくくりつけて走っていた。夏に転倒でけがをしたが、それでも走れる範囲だったのでよかったのだろう。夜ランでの怪我は気を使った。尾道の烏須井神社の願い玉がよく効くというので、いつも車につけていて通勤の前後になでるようにしていた。レース当日も曲玉と一緒に身につけて走った。結果もよかったので今度お礼にいかなくては。神も仏も一緒くただけれど、レース出発前はやっぱりうちの仏壇に手をあわせて出る。スタート直前もいろんなものに感謝するつもりで手を合わせる。これが一番落ち着く。
レース準備
宿泊
具体的なレース準備の第一段階が宿泊先の確保だった。11/3の下関が終わってからのエントリーだったので遅い。一緒にいった友人と同じく別府のカプセルホテルになった。いい宿は早めになくなる。レースに出るのが分かっている人は、早くから予約しておいて出られなくなればキャンセルするというやりかたで宿を確保するらしい。今度からそうしよう。カプセルホテルは、個室タイプということだったが、カプセル同士がベニヤ板で仕切られてドアがつけられているだけ。普通のカプセルとかわらない。これは失敗だった。体は休まったし風呂も温泉につかれたので悪くはなかったが。荷物
遠征用のバッグは下関のが小さすぎたので今回安い物を新調。レース用シューズ×2(ターサーとウェーブスペーサー)
レース用ランシャツ/パンツ
アップ用ランシャツ/パンツ(長袖2)
アップ用ジャージ(着ていく物と別に)上下
レース用ソックス2足
アップ用ソックス1足
下着他
キャップ・アームスリーブ・手袋・ウエストポーチ
レース用パワージェル savas pit in 3
こんなにいらない。車移動なら持って行けるけど、電車移動なら必要最小限で。
スケジュール確認
前日の受付会場、当日のスタート地点、ゴール地点がすべて別なので、時間と移動手段、移動予定時刻などを一応エクセルで行程表にしておく。
なれない動きになるのであわてないで事前に確認しておいて良かった。レースに集中できた。
前日 エントリー受付
移動はM君と駅で待ち合わせて新幹線。そのままコンベンションセンター(ビーコンプラザ)へ。受付は、ゼッケン番号順に島がつくってあって、役員とボランティアのひとがいて確認して制服を着た役員の方が渡してくれる。いつもの大会と違うのはこのあたりで感じる。自然に背筋がのびて「よろしくお願いします」と頭を下げる。受け取った荷物の中に選手証があるのでそれを首にかけ、ランナーの広場で軽く食べる。 集まっている人たちが顔や体つき着ているものが明らかに違う。シリアスランナーしかいない。食べ終わって宿へ移動。 宿泊・食事 宿泊はカプセルホテル。ランナーがうようよいる。Mくんと近所の居酒屋みたいなところで普通の食事。飲むか飲まないか微妙な空気。飲まなくてもよかったんだけど、一応聞いてみたらじゃあということになったので少しだけ飲む。彼もいらなかったのかも。
ちかくのユメタウンで朝食仕入れ。おにぎりが無くなっている。パン大福餅・カステラなどを仕入れる。
ゼッケンつけ カプセルに入って翌朝の時間を相談して分かれる。ゼッケンをつけながら準備。このゼッケンは安全ピンでは落ちる。実業団の選手が縫っていたのはこのためだった。不織布ではなく織布なのでごつい。
当日
起床
早めに起きて食事。おにぎり。大福。水を少し多めに。散歩
近所を走るともなく散歩程度でぶらぶらする。がっつり走っている人たちもいた。移動
シャトルバスの乗り場に移動。そのままうみたまごへ。選手の緊張がバスの中ではち切れそう。ぴりぴりしている。着替え準備
早めの到着でブルーシートはまだ空いている。前日の雨でけっこうびしょびしょ。場所を確保して、軽く着替えてアップへ。アップ
トータルでも20分もやっていないくらい軽いアップ。途中こまめにトイレに行く。数も十分で無駄に並ぶことはなかった。ここで日が差して暑くなるかと思いきや一気に霧が出始め気温もぐっと下がってくる。荷物あずけ
スタート前に自衛隊に荷物をあずける。白いビニール袋にナンバーシールをはり、荷物をそっくりいれる。ビニールなのであまり重いものをいれてぎゅっとひもをしばったりするとやぶれる。かぶせる感じで十分。プレラインナップ
荷物をあずけたら、ゼッケンナンバーのかたまりでプラカードをもった高校生をさがして整列。ラインナップ
5分前くらいにスタート地点へ移動。ここで最後の直前トイレ。何人か駆け込む。たち小便も多数。後ろの方はだんだん整列がグダグダになって前へ行こうとする人がでる。スタート
整然とスタート。遅くはないがさすがに自分のペースでは走れない。2kmまでは団子状態でペースがでない。キロ4'15は無理。3kmくらいからばらけて走れるようになり、4'20を切るペースでいける。5kmでようやく4'18。4'20を守るプランに変更。10kmからペースをあげてみる。18kmから20kmで20秒が切れなくなり、ハーフ過ぎてもう一度上げる。ハーフ1時間33分
ハーフすぎてトイレ。25km心肺的にはきつくない。だんだん前を走る人のゼッケンの数字が若くなってくる。色のはっきりしたウエアの人をターゲットにしながら抜いていく。30kmをすぎて気持ちが負ける。キロ4分20秒を落とすともうあげられなくなる。むしろあげていくレースをしなくては。35kmからは足が止まる。女性ランナーに抜かれる。40kmもう気力だけ。ペースをみるのをやめて、現在時刻でみてみると14:57くらい。残りをキロ5分切っておけば15:10にはつく(3時間10分切)と思ったらこれ以上落としたくないという気持ちになる。みっともないようなゆがんだ顔でラストを辛抱。トラックに帰ってくると6分台の表示。8分は切れる。ダッシュ。3時間7分42秒
4'15でいくなら4'05で走る練習をしてぎりぎり。30kmすぎのスタミナはもっとロングのペース走を増やさないと無理。普段のジョグのペースもキロ5は切っておかないと遅すぎる。20~30kmを4'20でおせる力を。
ゴール
競技場着。 ゴールはすでにサブスリーランナーでいっぱい。その後の着ランナーを見る。フィニッシャーズタオルをかけてもらい、渡された飲料を飲む。M君と合流。荷物受取・着替え 隣接の高校体育館に荷物がナンバー順に並べてある。各自そこで着替え移動。別府までは戻らず大分からソニックに乗ることにしてシャトルバス乗車。
帰宅
新幹線で帰宅。その他
トイレマネージメント まず、朝。食べて散歩したら大のほうは順調にすむ。小は頻繁にでるだろうから朝のうちにたくさん水分をとっておいた。3回くらいはトイレに行っておいたが、ラインナップで結局いった。それでも22km地点でトイレ。気にしすぎ。トイレロスを気にしないほうがいい。トイレ気にしなければ使わなくなる。緊張で気になっていきたくなる。我慢できるもの。給水・補給食
給水は、各所で確実にとる。全部は飲まないで口だけつける。補給食は10kmごとに3回とった。Savaspitin3本 粘度がたかすぎて口の中に残る。小型高カロリーにしようと思うとこうなる。しょうがない。なれてくるとこんなに補給食いらない。ハーフで一本とればいいくらい。ウェア
Mizunoのいつものランシャツランパン。補給食をいれるポーチ5kmスプリット
5km) 23'08
10km) 44'50
15km) 1.06'22
20km) 1.28'16
H) 1.33'32
25km) 1.50'08
30km) 2.11'51
35km) 2.34'12
40km) 2.57'32
F) 3.07'42

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